この学校に行けばイケメン耐性がつきます。

第1話 転校初日!!

私梅野咲希!転校初日に遅刻しちゃった〜ふぇえ!みたいなテンションではじまりそうな朝、私は転校初日にハイテンション気味で−−−−遅刻していた。昨日、忙しくて寝れなかったからなあと自分に言い訳をしながら全力疾走している。なんか安っぽい少女漫画みたいだと思いながら、イケメンいるかなあ彼氏出来るかも!?というワクワク感でいっぱいだった。曲がり角を見たときには、イケメンとぶつかりたいという欲求が溢れ出ていたのか自分でも引くほどにやけていた。そして学校にギリギリで滑り込んだ。さあ職員室はどこか。誰かに聞こうかな。そう思っていると、背の高いイケメンな″生徒″−−−ではなく背の高いイケメンな″先生″が案内してくれた。


「君が梅野咲希さんかな。俺は坂本淳。みんなからは淳先生って呼ばれてるから、そう呼んで欲しいな。」


「はい!お願いします!淳先生!」


私は元気よく言った。


「じゃあ教室に行こうか。咲希さんは1−2だよ。入ったら自己紹介してね。」

(^○^)


(待ってめっちゃイケメン。そうだ今から自己紹介なのに全然考えてない。やばい。)


「お前らー転校生だぞ−」


(やばいやばいやばいやばいやばい‼︎どうしよう!でも女の子は授業後とかに話しかけてくれるかも!優しい女子の1人や2人いるでしょ。よし。)


私は覚悟を決めた。


「入ってこーい」


私は扉を開けた。そして、絶望した。


「はい?」

思わずそう呟いてしまうくらいに。







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