第9話 ミルクラテ

 嗚呼、なんと甘美な響きなのだろう。


「#^*^%*+^%%*“?」


 砕き、引き裂かれる様は、まさに黄泉の顕現。芸術的ですらある。その慟哭は、さながら天使の歌声の様に感じられた。


 「みr...ミルクが......ミルクラテが...最後に......」


 白いタイルに赤い血。生と死。凄惨な死を前に、男は生というものを実感する。


「はあ、もう壊れてしまった。今度の男は随分と脆かったなぁ」


 筋肉はまだ動いていた。


 ニョキ!


 死体から突然ペットボトルが生える。


「それは”ミルク好きのラテエリクサー“!」


血に染まったナイフを手に、男は驚愕の表情であった。まさか伝説のラテが現れるとは。


ニョキ!ニョキ!


次々と死体からペットボトルが生え、遂には死体が覆い尽くされた。


うわーー!






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