第7話 黒歴史ならぬ白歴史

 いつぞやに、どなたかが仰っていました、現在の小説投稿活動そのものが絶賛黒歴史を生産中なのだと。

 私はそうは考えません。そんなに後ろ暗い活動でしょうか。よほど健全、よほど世のため人のためになると私は感じているのですが。


 恥ずかしいですか? 名前も顔も伏せているのに?

 人気も出ないのに堂々と臆面もなく発表しているという意味では恥ずかしいですね。お客さんが素通りしてゆく店の店主としては情けなく思ってはいます。凡百どころか凡億の作品では立ち読みすらしてもらえない現状ですもの。

 でもそれが精いっぱいなのです。おれごん未来の精いっぱい。その精いっぱいを置いて死ねるだなんて。ウェブ小説投稿サイトとはかくも、善いものができたものです。


 ですから私にとっては黒歴史どころか白歴史なんです執筆は。

 いつかきちんと結果を出して、胸を張って誇りたいものです。





 今年のGWは執筆です! どこにも行く予定はありません! 腹いせにネットショッピングをかましてからバリバリ書きます。

 とは言いつつも、ここ数日は第2作の手直しをしておりました。書き手2年目の作品を4年目の文章で直していました。なぜって、またコンテストに応募しようと考えまして。

 手直しはおよそ終わり、提出に向けた応募要項に沿うよう準備しているところです。

 以前は処女作を送り、『文章は好み、だけど長すぎだバカ』とのありがたいお叱りをいただきました。今般ようやく第2作を直す決心がつき、今一度お叱りを受けるべく提出いたします。


 だってまだ『長すぎバカ』としかアドバイスをいただいておりませんもの。もっとなにか具体的に、きちんと叱られたい。

 第2作は短く直しません。直しはしますが長いものは長いまま。あれはあれで完成形、半分に削るなどは私が今やるべき仕事ではありません。それをする時間があるなら第4作を先に進めます。

 また長すぎクソ野郎くらいのご指摘を謹んで頂戴して、願わくばさらにその先のご指摘を賜りたいと思います。それを引き出せるのか第2作? またひとことメモ扱いかもしれませんが。


 なぜそんな横道に逸れているのか。

 それは第4作を仕上げるにあたってまだまだ力不足だと痛感しているからです。表現したい完成形にはほど遠いと感じておりまして。もっと面白くなるはず、発表するのは今ではない、これが完成ではない、このまま完成させてはならない。


 そこで研鑽を積むための回り道をしようと思いました。この第2作の手直しもその一環。

 文章の調子は今の程度でも大丈夫でしょう。ネタはもう少し仕込まねば。あとは面白いをしっかりと練りこむことですね。

 面白いがぜんぜん足りていません。クスリでもゲラゲラでも感心でも、興味でもワクワクでも違和感でもなんでもいいんです。なにか読み進める推進力を、読む手が止まらない仕掛けを。一時こだわっていたケレン味もそうですね。

 とにかくもう一回ぶち当たって、しっかり砕け散ることにします! そしてきっちりと吸収して、新しい作品に追添しましょう!

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