3.テンプレにどこまで乗せられる?

 今は三月の下旬。最近、うちの近所でも桜が咲いています。

 今年初めて気づいたのですが、ソメイヨシノだけじゃなくて、色んな種類の桜がありますね。

 白い花が若葉と一緒に出るもの、濃いピンクのもの、花が小ぶりなもの……。

 

 なんとなく「桜」とひとまとめに考えがちですが、それぞれに個性があって、それぞれにきれいなものです。


 ***


 小説を書き始める前、構想を練っているときに悩むのが「どこまでテンプレに乗せるのか」ということ。

 そんなこと悩むまでもない人もいれば、テンプレな小説があまり好きじゃなくて、違和感を覚える人、両方いるんじゃないかと思います。

 私は今まで、オンライン小説やライトノベルを書いていなかったので、異世界転生も、チートも、俺TUEEEも、ダンジョン系も、あまり手に馴染んでおらず。

 

 小説を書くのが「人に楽しんでもらうため」ならば、より多くの人が楽しんでくれそうな「テンプレ」あるいは「王道」に沿った話にするのがいいのか。

 そういったテンプレじゃない物語を求めている人もいると信じて、好きな方向性に推し進めるのか。 


 最初の小説を投稿しはじめる前、そこで悩んで、とりあえずは自分の書けそうなもの出していくことにしました。

 そして、次の作品はどうするの? ということで、再び悩んでいます。

 異世界ものにするのか、また現代寄りの話にするか……。

 恋愛要素を入れるか、ほのぼの系か、シリアス系か……。


 「ウケ」を狙うというのは置いといて、書いたことのない要素を書いてみたい、という冒険心もあったりします。

 おもしろそうかも、書けるかな、ワクワク。

 その反面、「読んでくれる人いるかな?」「楽しんでもらえるかな」という不安もあります。

 ちなみに、これを書いている今もリアルタイムに「こんな独り言、本当に読んでおもしろいかな?」という不安があります(笑)


 書いたものが読んでもらえないのは、なかなかに寂しい気持ちになりますしね。

 でもまあ、出してみないとわからないし、誰かは楽しんでくれるかもしれないので、とりあえず出してみて、後はまな板の上の鯉、ですね。


 どうでもいいですけど、鯉って案外、食べてもおいしいんですよね。

 日本ではあんまり見かけませんが、ベトナムで「鯉の高菜蒸し」みたいな料理を食べたときは「おお、結構おいしい!」と感動しました。



 あれ、何の話でしたっけ。

 そうそう、「テンプレ」の話でした。


 よく考えると、大筋はテンプレであっても、どこかに独自要素はあるわけだし、そういう意味では、いかようにも自分の好きなようにできる気もしますよね。

 一見同じ桜でも、よく見ると違って個性がある、というイメージですね。

 まあ、どうしても苦手な展開の話を、無理して書くことはないと思いますが……。

 

 なんだか、話がまとまりませんが、結論は「好きにせえ」ということになりそうです。

 どんな話を書くにせよ、「読む人が楽しめたらいいな」という意識を忘れずに、あとは人事を尽くして天命を待つ、ですね。

 

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