夜が消えた日

Rotten flower

第1話

ある日のことだ。夜が消え去ってしまった。

街は混乱状態になり太陽光発電が主流になった。この世界は狂った様に目まぐるしく動き始めた。それは人が今までずっとあると思っていたものが消えてしまったことが原因なのは他ならない。

僕はこの原因を知っていたのかもしれない。あの時の間違いで僕はこの世界を変えてしまったのだ。

人の過ちは恐ろしく時には国一つをころしてしまうほどだ。ただ、僕の間違いはそれを超えてしまった。

僕はただその狂っていく街をただただ見つめるしかできなかった。明るさは普段と変わらず道には車がいつもより速く多く通っていた。

「上から見る景色は綺麗か?」

きっと皮肉だろう。正しい言葉は、「自分で狂わせてしまった世界を上から見るのは快感か?」という意味だろう。

「綺麗と言えば綺麗です。」

「そうですか。」

後ろを振り返る。そこには誰もいなかった。


電話が鳴り止まない。きっと彼の決断の影響だろう。神様への愚痴が大量にかかってくる。

私は今起きていることから逃れることはできなかった。ただただ流体的社会ながいものにはまかれろから逆らえなかった。


今では僕はもう自由だ。何をしたっていい。

僕は「夜」だ。

ついに「株式会社世界時間課」から退職することを決意した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜が消えた日 Rotten flower @Rotten_flower

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ