第41話

 傷口が塞がると

 もう会えない季節が恋しくなる

 何がなんでも、私が世界の中心だったから


 青空の下、手を広げて、

 青春の並行台を歩いた

 下の君が手を引いて、私のことを包み込む

 君がいたら、どんな傷もすぐ治った


 みんなから離れて、二人だけで歩く

 何がなんでも私と君の世界がそこにあった

 黙っていても私の気持ちが伝わって、あなたの返事があった


 夕暮れの二人のシルエットは、ゆっくりと伸びて、戻らないところまで

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