動かない俺の体

彼女のベットの匂いを嗅いだ変態な大輝は声が出ず、四肢を動かせずベットの上にいるよう高さから上を向いて苦しんでいた。今の自分の姿を彼女に見られてはマズいと思い、この状況をどうにか打開しようと彼はちっぽけな頭で精一杯考えた。考えた仮説は以上の2つだ。

 1つ目。それは、金縛りだ。なぜそう考えたのかというと。声が出せず、四肢を動かせないという点は、気持ちが良いほど金縛りの症状と合致しているからだ。

 2つ目。それはベットを嗅いだあたりから夢の世界にいるということ。大輝がベットを嗅いだ後無意識に彼女のベットの上に上がって寝てしまったかもしれないからだ。

でも女の子部屋で堂々と寝ることができないと言うことは本人が一番よく知っている。

 しかし、この出来事にも一つ不可解な点がある。それは先程も述べたように""ベットの上にいるような高さから上を向いている""ことだ。

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