7.一応、他のスキルも確認しておこう。
一応、他のスキルも確認しておこう。
≪翻訳≫:五つ以上の言語を扱えるようになると得られる後天性のスキル。言葉を聞いたり読んだりする時に自分の理解出来る言語に翻訳出来る。また、他者に補助魔法として使用する事も出来る。ただし、言語を持たない種族に対しては使用出来ない。
≪アイテムボックス≫:レベルアップの際に稀に得られる後天性のスキル。MPを消費してアイテムを時間の止まった亜空間に保存することが出来る。
≪鑑定≫:魔攻の評価が上がる際に稀に得られる後天性のスキル。MPの消費量に比例して対象の情報を得られる。
オッケー、ぶっ飛んでるね。Lv.1のはずなんだけどな…。なんか、こいつだけで世界征服とか出来そうだわ。味方だから良いんだけさ、味方だから。
"続いて、サブマスターに種族名を与えましょう"
"ダンジョンモンスターは全てマスターの力を元にして生み出される新種の生物です"
"種族名をつけることで『DPショップ』から同種のモンスターを購入することが出来るようになります"
"一度付けると変更出来ませんのでお気をつけ下さい"
種族名は名前とは違うらしく、いわゆるスライムとかゴブリンとかそういう類のものらしい。
「なあ、お前のことで少し相談したいことがあるんだが。」
「何なりとお申し付けくださいませ、我が主。」
ずっと背後で待機していたサブマスターに声をかけると、予想通り固い言葉で返事が返ってきた。少しやりにくいな。
「ごめん、それとは別なんだが、その喋り方どうにかならないか?」
「どうにか、とは?」
「いや、ちょっと固すぎるから。もっと、こう…フランクに話してくれると助かる。」
「…分かりました。努力します。」
「うん、頼むわ。」
未だに敬語は取れないものの、語尾の「我が主」が無くなって良かった。少しむず痒かったからな。
今更だが、見た目年上の相手に対して俺の態度って大分失礼だな…。ただ、俺が丁寧に接し過ぎるとダンジョンモンスター達は更に謙らないといけなくなるから、そういう訳にもいかないのだ。『命令』すればどうにかなるのだろうが、それはモンスター達の負担になってしまうし。
「あー、それで相談っていうのは、お前の種族名なんだよ。何か希望とかあるか?」
「主からいただけるものでしたら、どのようなものでも不満などありません。」
「そうか。じゃあ、無難な感じで…。」
でも、俺あんまりセンス無いんだよなぁ…。
"サブマスターの種族名を〔海人〕に決定しました"
"〔海人〕に種族スキル≪海中呼吸≫、≪海水操作≫が与えられました"
≪海中呼吸≫:〔海人〕の種族スキル。海中で陸上と同様に呼吸が出来る。ただし、海水の濃度が70%未満の場合には使用出来ない。
≪海水操作≫:〔海人〕の種族スキル。自身の魔力を流した海水を操作することが出来る。ただし、海水の濃度が70%未満の場合には使用出来ない。
え、そんなんあるの?もっとちゃんと考えれば良かった…。
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