第9話 ※ステータス表示あり
翌朝。
昨晩は、3度ほど襲撃があった。周辺のあちこちでも戦闘音があった。
俺とハンクで交代で仮眠を取り、3度の襲撃に対抗した。
不安で熟睡出来たか不明だが、秋実さんは休んでもらった。
俺は良い匂いに誘われて、ソファーから体を起こす。ハンクはまだ布団に横になっている。
「おはようございます。」
「っあ、冬夜さんおはようございます。起こしちゃいましたか?ごめんなさい。」
「いえいえ、良い匂いに誘われて目を覚ましちゃいました。」
秋実さんが朝ごはんを作ってくれていた。
朝起きたら、温かいごはんを食べられるのって久しぶりだなぁ。
昔の事を余り思い出したくないが、小学生までは普通の家庭環境だった。一変したのは中学生になった頃からだ。両親の離婚が原因で母子家庭となり、それ以降家を出るまで家族に対して良い思い出がない……。
「それは良かったです。もうすぐ出来ますから、顔洗って来てください。」
「はい、そうします。」
秋実さんがハンクを起こそうとしていたので止めさせた。ハンクは遅くまで戦闘に見張りにと頑張ってくれていた。
こういった経験が乏しい俺に見張りのイロハを教えてくれたのだ。そのため、仮眠を取っていたが、ゆっくりと休めていないはずだ。
ハンクには少し悪いが、先に2人で朝食を頂くことにした。
・・・・・
「ふぅ〜〜〜美味しかった。あっという間に食べちゃいました!」
「いえいえ、ご粗末さまでした。私は昨晩ゆっくりさせて頂いたので、これくらいやらないと。」
「今後、徐々に見張りのやり方も勉強してくれれば良いですよ。配下が増えれば、交代しながら安全に夜戦も対応出来るようになると思います。」
「分かりました、ありがとうございます。」
ハンクが起きるまで、テレビやネットで情報収集を実施した。
そして、ハンクが遅めの朝食を取った後、一つのイベントを行った。
名前 : 海堂 冬夜
レベル : 2/50
スキル : マイスペース【ユニーク】 レベル1
レベル1 : マイスペースに配下を召喚可能(2/10) △
召喚チケット : 1枚
・暗黒ハンク ☆☆
・*****
レベル2 : オプションカード枠+1枚 (****)
レベル3 : **********
リビングには、俺、秋実さん、ハンクの3人がいる。
「ちょっとした報告が2つあります。1つ目はレベルが上がって2になりました。」
「っえ、冬夜さんは昨晩モンスターと戦って無いのですよね?」
「そうなのです。ですが、これは想像の域の話ですが、
「確かに召喚しとかは、そういった設定ありそうですね。…………やっぱりチートですね。」
秋実さんのジト目が……。
「でも、これで問題が一つ解決すると思います。 俺が強くなれば、マイスペースの外でも活動が可能になる点です。 食料問題など、これからマイスペース外でも色々と活動を強いられる可能性があるので、良かったです。」
「確かにそれは良いですね!ハンクさん1人だけに頼っているのは、良くないと思っていましたし。それに私も一度部屋に戻って着替えや日用品などを補充したいと思ってました。」
「そうですね。流石に俺の服を着ているのもアレですし。」
「そこは、それほど抵抗がないのですが、というか寧ろ冬夜さんの服を着たいというか…………。」
なぜか秋実さんはモジモジとしながら小声で独り言を語り頬を赤く染めていた。
女性は下着や生理用品なども事もあるし、その事で恥ずかしがっているのだろう。と勝手に納得したので、あえて秋実さんのモジモジをスルーした。
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