日々アート ー 小説におけるリミックスとは。

山谷灘尾

第1話 リミックス小説の可能性。

日々アート ー 小説におけるリミックスとは。


クリスチャン・マークレイ

https://youtu.be/IIFH4XHU228


かつて80年代、クラブなどにおいて

音源のリミックスが隆盛を極めていた頃、

アーティスト クリスチャン・マークレイは

数台のレコードプレイヤーを同時にかけて

時に回転数を変えたりして、新しい音を

作り出そうとしました。


https://euphoric-arts.com/exhibition/christian-marclay-2021/

これは、彼のビジュアルアートにも及び、

サンプリングという方法で、劇画や

劇画の中で使われる効果音、

或いは広告や、既成の製品を切り取って、

組み合わせて、新しい作品にしています。


私が今小説で取り組んでいるのは

正にこれ、

即ち、


 「サンプリング小説」

 「リミックス小説」です。


現代では、学生が論文を執筆する際に

よくやりがちなのは、テーマとなる語句を

Wikipediaなどで、サンプリングして

カットアップし、コラージュを作って

提出すること。これって教授泣かせ

らしいです。有名大学や東大なんかでも

あるそうです。


で、私が考えたのは、それならこれを逆手に

とって、似た手法で作品を書いてみようと

しているのです。現代を象徴する

「現代アート小説」です。

すなわち、様々に読んだ本、検索した

サイトを、サンプリングし、カットアップして

コラージュ小説を作ること。


美術評論家、椹木野衣氏がいうところの

「シミュレーショニズム」です。


例えば、今の小説後半には、

閻魔王庁に反乱が起こり、閻魔王は

イギリス魔法省 British Ministry of Magic

から贈られた、アーサー王の神剣

エクスカリバーを手に鬼をぶった斬る

のですが、これは

仏教説話、アーサー王伝説、ハリーポッターの

コラージュ。

もちろん、著作権が被らないよう、

編集するわけですが。


リミックス小説というぶっ飛んだ世界を

お楽しみにしてください。



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