第6話 半ぼっち

 5月に入ったのに4月の話をしますw


 今年も当然のようにあったクラス替えで、私は絶望しました。まじで友達いないっ!って。同じ部活の人すらいない。


 もちろん、前のクラスで同じだった人は何人かいるんですけど、ただのクラスメイトっていう関係だし、話しかけようかなって思っても向こうは仲の良い子がいるようで絶対ムリ。


 去年は、1番仲の良かった子は同じクラスになれなかったけど、自分から声をかけられる子というか、困った時に頼れるくらいの関係性の子がいたから、まだ救われた。


 入学した時は、当然周りはみんな他人だけど、それは私だけじゃないから平気っちゃ平気だった。


 でも今年は。頼れる人、なし。周りは友達がいる。つまり、私はぼっち。


 クラス替えをすると毎回こんな感じで、毎回この世の終わりくらいなところまで落ち込みます。もう学校行きたくないーって。


 まあでも、私かなり図太いとこもあるので、なんだかんだ同じように1人でいる子に声をかけて友達になったり、なんてこともあってなんとかやってきてたんです。


 ただ今回は、1番仲の良い友達とほとんど同じ授業を選択していて、100%同じクラスになれると信じきっていただけにかなりショックで、パニクっちゃって、もうムリだあ、って。


 ・・・・・・でも、この世の中には優しい人がたくっさんいる。


 私の前に座っている女の子が、くるって後ろ振り向いて、話しかけてくれたんです。もうほんっとに天使!!


 その子にも1番仲の良い子がいるから、別に普段一緒にいるわけじゃないけど、でも困ったら相談することはできる。そんな相手ができたからか、学校生活不安で仕方なかったんですけど、なんとかなりそうだなって思えて。


 そして私以外にも普段1人でいる子は何人かいるから、なんかペアでやらなくちゃいけない時はそういう子に声をかけてみればいい。


 そんな感じで一ヶ月過ごして気づいたのは、以外とこれくらいが私にはあっているのかもということ。


 塾で出された大量の課題を終わらせなくちゃいけないので、休み時間ずっと誰かといるというのはちょっと苦しかったりする。でも、誰にも頼らない、いつだって1人というのもまた辛い。だからこれくらいが、半ぼっちが今の私にはちょうど良い。


 


 


 


 

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