第2話 前回の続き、みたいな?

 私が何か書きたい衝動に駆られる時には必ず、私の中に不安がある時なんだと、つい最近気づきました。書きたい衝動というのはこういうエッセイ(?)的なものだけではなく、物語も含めて。


 いつだったか、私はなんのために小説を書いてるんだろうという疑問を書いた覚えがあります。その答えになるのかもしれません。


 私は、他の誰でもない自分を救うために書いているんです。自分自身で自分を救おうとしているんです。


 私は物語を作るとき、私の経験したことや気持ちを元に作っていきます。だからいつだって、主人公はどこか私に似ているし、抱いている悩みや不安も少なからず私が持っているものと一緒。そして舞台も現代の学校を中心としたものばかり。(これは私に想像力がないというのもあるけれど)


 ほとんど、無意識でした。小学生の頃は多分そんなことなかった。もっと自由に色々なものを書いていた気がします。それが、おそらく中学生くらいから、自分をかなり作中に投影させていた。そして面白いことに、やっぱり対人関係で悩み始めたのも中学生から。


 対人関係の悩みも、あんまりちゃんと相談したことはないです。本当に片手で数える程度。自分の中ではどうしようもなくなって抱えきれなくなってしまったときのみ。そういう、ちょっとした不安とか悩みが蓄積して、疲れてしまう前になんとかしないとって、それが書きたい衝動になっていたのかもしれないと思うのです。たしかに、私の物語には絶対に助けてくれる人がいて、ちゃんと欲しい言葉をくれる。

 

 私が書く理由。それはその時の私がどうして欲しかったのか、どんな言葉が欲しかったのか。それを考えて、作品に自分を投影させ、誰かに助けてもらうことで現実世界の自分もを楽にしてあげるためでした。


 どこかで苦しんでる人のため、とか、何か自分の中に眠っているアツいものを伝えるためとか、そんなかっこいい理由ではない。全ては自分のため。


 でも、こういう自分のためはあんまり悪くないのかなと、私にしては珍しくそう思うのです。


 いつも私のエッセイ(?)では疑問を投げっぱにして、回収してきませんでしたが、今回みたいに時が経てばぽっと出てくる答えもあるんだったら投げっぱのままで答えを出すことに焦らなくてもいいんだと思えました。



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