総評:情報解禁したので

 えっとねえ、総評として


「スタイリッシュなアクション『だけ』に期待している人」


 は、見なくていい。



 情報が解禁されたので、ある程度ネタを解禁するのだが、今回の作風でおそらくもっとも賛否が分かれるのは、



「アクション主体なのに、スーツアクターに頼っていない」


 点かなと。


 本作は「仮面」というのがテーマになっていて、そのせいか、どのキャラも



「マスクをかぶっている状態」

 

 でしゃべっている。


 追加予告のシーンで、ライダーがしゃべっているシーンが追加されているので、見ていただきたい。

 当時はスーアクとして「藤岡弘、」氏がライダーの中に入っていたという名残を残したかったのか、


「ほとんどのスーツアクションを、演者にやらせている」


 らしい。


 そのため、アクションがややもっさりしているのだ。


 だからこそ、アクションが恐ろしいという点もある。


「改造された人間に殺されるというのは、身体をズタズタにされることだ」

「血がドバドバ出るんだ」

 

 という恐怖を、まざまざと見せつけられる。


「ああ、そういえばライダーってホラーよりだったよな」


 と思い出させてもらえるのは確か。


 ただ、アクションだけで言うと二〇〇五年版の

「ザ・ファースト」

 に軍配が上がるかなと。


 あれは当時こそ色々と言われて、気の毒なくらい酷評されていた。

 しかし、再評価する声も多々ある。


 実際、特撮やアクションのマニア間では評価が高い。


 シン仮面にアクションを求めても、ちょっとつらいかなーとは思う。

 


 庵野監督自体が、従来のシリーズを越えようと作っていなくて、その点は物足りないかもって思う人は思うかも。



 ただ、マフィア梶田さんは、


「普通の映画を見る感覚で、『面白い』とかを判断できるものではない」

「庵野監督にとっては、オリジナルこそ最高峰」

「監督は、それを他の世代に再確認してもらいたくて、撮っているのでは」


 と考察されていた。


 これに尽きるんじゃないかなーと。


 まとめとして、オススメなのかどうかというと、

「仮面ライダーの予備知識はかなり必要かな」

 とは思った。


 ダメではないが、賛否は完全に分かれるなーと。


「ひとんちのギョーザ」

 とか

「シェフの気まぐれ定食」

 みたいな感じなのだ。

 

 愛が溢れすぎて、クセが強い。

 マジで、強すぎる。



 オレ自身、

「面白いとは言いづらい」

 と正直に思った。


 しかし、


「こんなの仮面ライダーではない!」


 とは思わなかったわけよ。


 だって、まごうことなき「仮面ライダー」だったから。


 見たいと思っている方は、自分の目で判断していただきたい。


 で、自分で仮面ライダー鑑みたいなのを芽生えさせていただきたい。


 それしか、言えないかなぁ。

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