ガチャと過ごす転生者の日常

龍百

第1話

転生して12年

俺はあまりに普通な俺に嫌気が差していた 


転生者の癖してチートは無いし、元の世界の知識を活用して内政チートとかも無い


俺はこんなに弱い自分が不甲斐ないし何より退屈で俺は死んでしまいたいとすら考えていた


さっきまでは


だけどさっき俺は俺の生きる理由を見つけた!

このガチャポンマシンだ!


これはこんなファンタジー異世界にあって良い様な物ではない!


つまりこれはヤバい物だ!

さ〜て、何が出てくる?魔法か?スキルか?

それとも武具か?


楽しみで堪らない、なんなら普通にガチャポンでも良い、それでも面白い


さて…何でこのガチャを引けば…

…1日1回、だと…!?


クソぅ…これではガチャを引きまくって無双計画がおじゃんだ…!


まぁこの程度は全然許容範囲だけど

さーて、それじゃ今日のガチャは〜?


おっ、カプセル出てきた、それで中身は…箱?

小さな…木製の箱だ、なにこれ?


SSR 箱庭


箱庭…?

…とりあえず中身は?青色?緑色も結構あるな

…まるで宇宙から見た地球みたいだ


…ちょっと中身触ってみるかぁぁぁぁ!?!?


ーーー


…平原?どこだここ?

さっきまで俺はガチャがあった森に…


待てよ?ここもしかしてあの箱の中か?

箱は…あるな


で、今度は濃い緑…ってか森が見える

多分この箱を通じてこの箱庭の中と元の世界が繋がっているのだろう


とりあえず元の世界に戻ってぇぇぇぇぇぇ!?!?


ーーー


…分かってても驚いちゃうなこれ

とりあえずこの箱庭の強度を確かめてみよう


まずは…殴る!

………うん、これは強度の心配はいらなさそうだな


力が反射された感じがする


しかも常時これだから物理的な衝撃で壊れる心配は無いんじゃないかな…?


あとやるべき事としてはこのガチャを箱の世界に持って行く事とかかな?


そんで実は箱庭の中に物を持っていく方法は分かってる、持って行きたい物に触れているだけだ


要するに箱庭の中に行くときに触ってたら恐らくはサイズを無視して中に入ると思う


俺が服を着たまま中に入った事から恐らくって感じだからもしかしたら違うかもしれない


…まぁやってみるか


「すぅー、はぁー、……よし!」


覚悟を決めて行くぞぉぁぁぁぁ!


ーーー


ガチャは…ちゃんとこっちの世界に来てるな

それと世界にも行き来慣れてきたな

感覚は独特だったけど3回も経験すれば慣れるか


あとは…もうやることがないから明日を待つか

…いや、流石に街に戻らないとマズいか、一日街に戻らないとか確実に死んだと思われるからな


…仕方ない、家に帰ろう





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