第16話 強欲なる早熟は伏線片手に嗤う
兼業作家、兼業読者になるBEYOND
#03:フランジュさんに対する評:
若き天才、精鋭。早熟なる大伏線回収家。
尾田栄一郎型の長編向きアイデア・ウーマン故に、
初期段階から次々に仕掛けを置いて行ける。
『地上最強ヤンキー』作者フランジュさん曰く
『異世界 ヤンキー』が初執筆作品となる。
思いついたからには、書かねば気が済まない。
早く封切りすることを我慢して
その時々に種を蒔くことを心得ているから
苦労が報われて、驚きと笑顔が読者の顔に花咲く。
火の国、水の国、風の国、土の国と
丁寧に設定した領域を、主人公を中心に訪問して行く。
最新部では、命のやり取りをするほどに
敵の力も強大になりつつある。
異世界ヤンキーは、その華奢な身体で
異世界最強の猛者たちに一矢報いることが出来るのか?
個人的にお気に入りはジレンマとナナリー
初期に大活躍したアゲハも超好印象だ。
転生者アルフィス・ハートルよ
みなぎる戦闘センスと魔法の創意工夫で、強敵を討て!
続く四人目を紹介する余白が無いくらいに
熱く熱く語ってしまった。
火の王ロゼは二千人との喧嘩にも勝てるくらいの剛腕!
想定する最後のBOSSはロゼでは無いかと
読者の一人は睨んでいる。果たして、結果は……?
面白いから出版/配信が約束される世界では無いから
時に作家は腐るのだけど、継続する意志と根性があれば、
有識者の眼に留まる日もきっと来るのだと肯定したい。
僕はフランジュさんを見つけた。この出逢いがお互いを高めますように。
兼業読者は、一仕事を終え、雀士の肩書を背負うことにした。
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