自由の代償2

 私は自由が好きだ。自分のやりたいことをやり、自分の考えたことを言い、自分の感じたことを表現する。それが私にとっての幸せだった。


 でも、世界は私にそんな自由を許してくれなかった。私は常に周りから疎まれ、嫌われ、排除された。私は違うと言われた。私は変だと言われた。私は正しくないと言われた。


 私は何が悪いのか分からなかった。私はただ自分でいるだけなのに。私はただ自由でいるだけなのに。


 ある日、私は学校で一人ぼっちだった。誰も話しかけてくれないし、誰も一緒に遊んでくれないし、誰も友達になってくれない。それでも私は平気だった。私は本を読んだり、絵を描いたり、歌を歌ったりして楽しんでいた。


 そんな時、彼が現れた。彼はクラスメートで、同じく一人ぼっちだった。彼もまた周りから変わってると言われていた。彼もまた自由が好きだっただろう。


 彼は私に話しかけてきた。「君の名前は?」


 「あやか」と答えた。「君は?」


 「俺はゆうき」と言った。「君の絵、すごく上手だね」


 「ありがとう」と笑った。「ゆうきくんも絵が好き?」


 「うん」と頷いた。「でも俺は下手だよ」


 「そんなことないよ」と励ました。「絵を描くことが楽しいならそれでいいじゃない」


 「そうかもね」と笑った。「君みたいに考えられるようになりたい」


 「どういう意味?」と聞いた。


 「君は自分のやり方で生きてるよね」と言った。「周りの目を気にしないでさ」


 「そうかも」と答えた。「でもそれが当然じゃない?」


 「当然じゃないよ」と首を振っ

て、「世界はみんな同じように生きろって強制してるからさ」


「強制?」と繰り返した。


「そうだよ」と言っ

て、「例えば学校さ。みん

な同じ制服着て同じ時間割で同じ教科書使って同じテスト受けてさ。

個性や才能や趣味や感性

や価値観や思想や信条

や感情や欲望や夢

や希望

や恐怖

や苦悩

や悲しみ

や喜び

を抑圧されてさ。

自分らしさを失ってさ。

群衆の中に埋没してさ。

機械み

ただ働かされてさ」


「それが嫌?」と聞

「嫌だよ」と答え

「俺は人間らしく生き

自分の心に従って生

自由であり続け る

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