二度死ぬ

一度は生まれてきたのに

死んだようにこの小さな世界に浮遊している

白い壁に疑問をぶつけてもやがては霧になり

湿った空気が皮膚を腐らせる

それは一度目の死


二度目に生まれ変われるなら

命を感じて生きてゆきたい

白い壁に思いを描いてやがては晴れ渡り

澄んだ空気が肺を満たすような

それは二度目の生


最期は走馬灯にあなたを映して

静かに流れる川のように

真っ白な夢の中で

温かな揺りかごで眠りたい

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