遮光

僕は朝日が嫌いだ

閉じきった心を照らそうとしてくる

その強引さがたまらなく嫌いだ


僕は朝日が嫌いだ

迎えたくもない新しい一日の始まりを

瞼越しに押し付けてくる

その傲慢さが嫌いだ


僕は朝日が嫌いだ

閉じた花を身勝手に開かせる

また夜が来ることを知らせる


冷えきった体を温める


そのほんの少しの優しさが

大嫌いだ

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