どうやら先輩は僕のことを無条件で愛してくれるらしい。

さけしゃけ

プロローグ: 先輩との無限の日常。

 研鑽スポーツ部。名前だけが存在しているだけの、実質的な帰宅部だ。

 だからもちろん、こんな部活の活動に、顔を出す生徒なんていないし、仮に参加したとしても最初の一回だけだ。俺もそのつもりだった。

 ただ…


「透くん、宿題なんていいからさ。私と遊ぼうよ」


 この得体の知れない部長がいるせいで、いや、俺のせいで、なぜかここにきてしまう。


「いつもそうやって俺の邪魔しますよね…。飽きませんか?」


「んふふ、飽きないよ。だって…」


 いつもこうだ。先輩はいつも、会うたびにこの言葉を必ず一度は言う。


「キミのことを、愛しているから」

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