鍵探し姫と俺のスパイ作戦

桜宮 彩音。・彼方

第1話誘拐とクリスタル付きの鍵

「おい!この縄をほどけ!」


俺は、如月健ただいま危機に直面している

高校の帰り道で男二人に襲われ連れ去られ縄で縛られてしまった


「うっせぇぞ!!黙れ!」


男は俺に向かって怒鳴った


「兄貴!本当にそいつでいいんすか?」

「こいつでいいはずだ黒髪ショートヘア背丈は155程度の男子中学ボスからの命令と一致してる」


男が言っている見た目と俺の見た目は、確かに一致している

それに、男二人は同じ服装をしていて黒髪髪型は、ツーブロックで、痩せているスーツ姿


「何が目的なんだ!金か?俺の家は金なんて無いぞ」

「だから黙ってろ!」


ピピピピピ


すると、男の携帯に電話が掛かってきた


「どうだ?」

「はいボス、例の子供を捕まえました」

「そうかそうかでも、気を抜くなよ奴等はどこで、我々を見ているか分からないからな」


電話の相手は二人のボスらしい

それに、奴等って誰だ?これ以上面倒なことになるのは御免だ


「ちょっと俺出るから見てろよ」

「ハイ!兄貴」


ヒューガタン


兄貴分の方が出ていった


「ちょっと待ってろ直ぐ戻るからな!」


弟分の方も出ていった


「どうにかして逃げないと、道具あるか?」


辺りを見渡してみると、どうやらここは工場跡地のようで、壊れた設備やごみが置いてあった


「何かこの縄を切ることの出来そうなものは」


幸いにも足は縛られてないので歩く事が出来た


「この割れたガラスの破片で縄を、よっと!よし切れた!逃げようってなんだこれは?」


縄を切ったガラスの破片の中にガラスとは違う青色に輝くクリスタルが付いた古い鍵

俺は、この鍵を拾い上げた


「何の鍵だこれ?」


ガチャン

扉の開く音がして弟分が入って来た


「トイレ公園に行かないとなのは面倒だな…ってお前!どうやって逃げた!」

「やべっ!」


俺は、鍵をポケットに入れて非常口を開け走って逃げた

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