第4話
「うーん、ここは...」
意識を取り戻した俺は最初混乱した。
何故か?それは、目の前が暗いし頭もなんか柔らかいものに包まれているからだ。
「あっ、起きましたか?セイヤ様」
状況を把握できていない中女性の声が聞こえた。いや、確か意識を失ったのはミアに精神攻撃を受けたからで、ということは今話しかけてきたのはミアか。
「あー、ミアか?」
「はい、あのですね。先程はすみませんでした。あそこまで動揺するとは思わなくて...」
ミアが喋ると同時に目の前の暗闇が消えた。ん?ミアの顔は見えるけどなんか白い布に包まれた二つの大きな物が...って、今俺膝枕されてるのか!?こんな美女に膝枕してもらえるとはとても嬉しいな。
とと、それよりもなんかミアが謝ってるけどパソコンの中身のことを言っているのかな?まあ、故意なら大概だがそうでないならあまり怒っても仕方ないか...
「いや、俺も動揺しすぎたから謝罪はいらない。まあ、ミアみたいな美人さんにバレたってなったらああもなるけどね」
「び、美人!あ、ありがとうございます...」
俺が気にしないと言うと同時に少し揶揄う(嘘とは言ってない)と顔を赤く染めて慌てていた。可愛い。
「えーと、今のこの状態は膝枕してくれてるってことで良いか?」
少しいたたまれなくなった俺は話題を逸らすためにミアにそう尋ねた。
「はい、セイヤ様が気を失ってしまったので目を覚ますまで床に寝かせるのもあれなので膝枕をしていました。お嫌でしたか?」
俺に聞かれたミアは少し不安そうな顔になった。それを見た俺は慌てて...
「いやいや!男としてはむしろ嬉しいから!嫌とか全然ないから!」
そう言ってミアの膝から飛び起きた。
「ふふっ、セイヤ様は記憶を見たことで知っていましたが少し面白いですね」
飛び起きた俺を見てミアは笑っていた。
そんなところも可愛い...じゃなくて、俺はこの部屋にダンジョンマスターになるべくリンに飛ばされてきたんだった。それで、ミアはリンが送ってきた眷属で俺の補佐役。
なら早くミアの説明を聞いてダンジョンを作らなくては。
「なあ、ミアってリンに言われて俺の補佐に来たんだよな?」
「はい、私はセイヤ様がダンジョンマスターとして問題なくダンジョンを運営できるように補佐するためにリン様にここへ送られました。ですので基礎知識を始めとした大量の知識が私の頭の中には入っていますから質問があれば存分にお聞きください」
ミアはそう言って座ったまま居住まいを正し、真剣な表情を作った。
「それじゃあ早速だけど。この浮かんでる玉って何?多分ダンジョンコアみたいな物なんだろうけど」
「はい、その通りです。この玉はダンジョンコアでセイヤ様がダンジョンマスターになるにあたってダンジョンを作れるようになるためご自身の体に取り込む必要があります」
えゑ!?取り込むの?ダンジョンの一番奥に設置するんじゃなくて?それに体に取り込んで何か問題とかないの?
俺の疑問は次のミアの言葉によって解消された。
「セイヤ様が知ってるダンジョンコアはダンジョンの最深部に安置されていたりなどしますが、この世界では違います。それと、取り込んだ事による体の変化ですが基本的には身体能力などの総合的な体のスペックが上がるのと、ダンジョンの作成および運営ができるようになる事。最後にダンジョンから出れなくなる事です」
出れなくなるの!?マジかよ異世界の街とか見てみたかったのに!
「ですがご安心ください。ダンジョンを操作すれば魔力さえ足りれば草原や青空などを作れますし、ダンジョンの外にもそれ用の特殊な体を作ったり一部特例などで出ることができます。まあ、特殊な体を作るにはそこそこ長い期間ダンジョンを運営する必要がありますけどね」
それなら良かった。
「ここまででご質問はありますか?」
「うーん、特にないかな。気になることは一つあったけどそう言うことは後でまとめて聞くから残りの説明も頼む」
「かしこまりました」
そうしてミアはダンジョンに関する説明を続けてくれた。
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キリのいい区切り方がわからんのです
(´・ω・`)
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