山の陰に暮らす

5月30日 サラダ風焼きそばと、キノコと卵の中華風炒め

　カクヨムコンの結果が発表された。

　仲良くさせていただいている方が長編ホラー部門の大賞を受賞された。めでたい。毎日何か書かずにはいられない進捗ジャンキーでもあり、最高に可愛くお洒落なイラストを描かれる方でもある。私はホラーの消化酵素があまり無いもので長編は未読なのだが、書籍化されたら是非購入して読もうと思う。心からお祝いを申し上げる。

　さて私はと言えば、短編部門にいくつか出していて、そのうち「令和の私小説」部門にどうにかひっかかれないものかと思っていたのだが、惨敗した。

　いくつかのテーマの中に「己の過剰な偏愛」があったので、私の眼鏡愛をこれでもかとぶつけた『レンズ越しの君を探して』（https://kakuyomu.jp/works/16817330650371709131）である。眼鏡の素晴らしさだけでなく、眼鏡の選び方についても語っているので、是非御一読いただければと思う。

　そもそも「令和の私小説」とは何なのか、掴みづらいところではある。正直、未だにわからない。今回は大賞の受賞者も無しとなっていた。来年もこの部門はあるのだろうか。

　長編というものを、書いたことが無かったりする。

　この日記が初めて十万字を超えたものになるが、あくまで日記なので、数に入れてはいけないだろう。ただ、短くとも積み重ねていけばここまでの文字数になる、という当たり前のことを改めて認識できる機会にはなった。それに、とりあえず毎日文章を書く動機になっている。本当にしばらく小説を書けていないのだが、何も書かないよりはきっとマシだと、そう思いたい。

　お陰様で、毎日読んでくださる方や、最初の方から順に追いかけてくださる方もいる。ありがたいことである。山陰に暮らす不満を発散し、再び小説を書くためにも、いましばらくお付き合いいただければと思う。

　体調は相変わらず芳しくないが、昨日よりは多少マシ、といったところ。

　今日は雨こそ降らないものの、低く澱んだ空。鳥の声だけがいやに爽やかである。

　今日の夕飯はミールキットから、サラダ風の中華焼きそばである。

　中華麺にゴマ油を回しかけてこんがりと固焼きそばにし、生野菜と蒸し鶏をこんもりと載せて、鶏ガラベースやゴマ油、醤油などを混ぜ合わせたドレッシングを絡めながらいただく。

　冷やし中華風ではあるが、パリパリと香ばしい麺が美味しく、ドレッシングと生野菜でさっぱりと食べられる。

　これにスープでも添えようかと思ったが、もう作るのも食べるのも暑い時期だと思い、炒めものを作った。

　卵を顆粒中華スープ、マヨネーズとよく混ぜ合わせて、油を敷いたフライパンでふんわり炒めて一度取り出す。冷蔵庫と冷凍庫に眠っていた舞茸、椎茸、シメジを同じフライパンで焼きつけるように炒め、炒めた玉子を再度加え、オイスターソースに水と片栗粉を合わせた調味液を流し入れてざっと炒め合わせる。キノコと卵の中華風炒めである。

　キノコの旨味とオイスターソースのコクがぎゅっと合わさり、玉子がそれをまろやかにまとめあげる。なかなか良い。あんまり考えずに作ったが、これが固焼きそばにもよく合うのだ。キノコ餡かけのように食べられる。むしろ、こちらの方が個人的に好みですらあった。

　また何か小説を書きたいが、まだ何も浮かばない。どうしたものだろうか。