ふんわりしているようでいながら、ポイント的な締まりもある――とても個性的な描き方だと思います。
児童に向けた簡易さと、人の精神性の奥の深さが混在している印象。
がーっと攻めた後の大どんでん返しの末に、ひとりひとりのキャラが深堀りされてゆく――さまざまな問題を抱えながら招かれた者たちの成長物語。
これを書いている時点で、こちらの物語は第五章にありますが、
衝突したり反発したりするなかにも、いよいよ、本格的な交流がはじまりそうな、あたたかな予感がしております。
異界に招かれて出会った人たちが一冊のノートを託され一つの目的に向かっていましたが、意気投合しているようでも、はじめはやはりバラバラだったようですね。
はてにどんな学校ができるのか、あるいは? 読み手の意表をつく秘密の香りがいたします。