3/6(水)「傘」

雨と言う概念が失われた世界で、傘はもはやファッションのアイテムでしかない

花吹雪を撒き散らす傘に、レインボーカラーの光線を発する傘

空から降る水を傘で防ぐのだと古の文献を差し出す子どもに、傘屋はそれでは傘が濡れてしまうのではと困惑した表情で返していた

骨董品としては嘆かわしいものだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る