「お前はなにも心配しなくていい」

「これは俺の責務だ」

柔らかに拒絶する貴方。

日々状況が悪化していく中、貴方はそうやって私を遠ざけましたね。

私は貴方を支えたかった。肩に掛かるものを分かちたかった。

「四面敵に囲まれた中で援軍！？率いているのは誰だ！」

突の布陣を展開する。

「私は」

【あとがき】

　弥生で今日のお題は『痛かったのです』です。

　お前は心配するな。って優しい言葉だけど、

一緒に背負いたいのに柔らかく突き放されるのって心が痛いって事ありますよね。

嫁いだ人がバリバリの軍師で夫の危機に尖鋭率いておらおらしちゃうの良きですよね。

え、夫よりも滅茶苦茶戦略考えるの上手いし有能だよ！

ただちょっと二面性性格悪すぎて表のほわほわな表情しか受け取れない猪突猛進な夫しか怯えて近寄らなかっただけで！

皮肉が通じない愚直な夫をこんな希な生き物いるんだなって軍師さん惹かれていったよね。

　なお、軍では、私嫁入りしますね✨ってやめた時激震が走りましたよね。あの性格破綻者に！？って。ちなみに夫メロメロで、軍会議から出てきた嫁さん見たときも、

きっと書記官なんだな、あんな美しい人がいたら場も和らぐし(夫は軍会議に出られない中堅)ってお花飛んでいるんですが

嫁ピ会議では笑顔で指揮官の無能さを理路整然並べて本人刺してたりするんですよね。

丁寧語で。怖くて皆怯えてたよ……。

　婚姻を発表する席で、でれでれと嫁自慢する夫とにこにことお酌したりしなだれたりしてたおやかな姿をする元軍師の姿に来席した上司そちらの方見れなくて目をそらした話します？

余計なこと吹き込んだらお前たちわかっているでしょうねこの糞虫どもがって目が語ってて怖かったねって怯えられた話します？

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