6/15(木)「慰め」

村の神の慰めとなったあいつは、一人静かに沼地に沈められた。

誰もがそれを望んだ。俺以外の誰もが。

俺は望まない。だから俺は別の神に頼ることにした。

『ほぅ、祟る神として奉られる私に身を捧げるか』

「あんたの慰めくらいになってやる。だから……優しいあいつを助けてやってくれ」

神が嗤った。


【あとがき】

 こう、祟り神異種格闘技戦、村に奉られる神を倒すには、別の神をぶつけるしかない!

みたいな……。

なお、どちらの神も贄を欲するということはつまり、祟る性質をもっていそう。

村の神、封じられた神、違いはどちらが村に益をもたらすか。なんてね。


 

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