6/14(水)「恋し」
座敷牢の中、装飾を施された着物に埋もれる青年。屋敷の主は憎らしげに問う。
「……婚姻を承諾すれば今すぐにでも出してやるのに」
青年は寂しそうに首を振る。
主が去った後、青年は唇を抑えた。
恋し、恋しと言の葉に出せぬ思いがはらはらと花びらとなって零れ落ちる。
あの方に見合わぬ身なのに。
【あとがき】
わからないけれど、主の側仕えだった青年で、出自ゆえに主からの求婚を拒むけれど……みたいな。
でも滅茶苦茶高い着物と超過ごしやすく整えられた座敷牢の中で、主の溺愛MAX!なんですよね。
衣食住は主が運んでくるし。
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