5/2(火)【三つの単語お題】『哀愁』『隣』『羽』
夜光蝶の物の怪である彼は、随分と昔に蟷螂の化身に片羽をもぎ取られてしまったらしい。
哀愁漂うその姿は、夜に羽が仄かに光る時には、誰よりも美しい。
月を哀しそうに見上げる姿に胸を痛めるけれど、こんな蛾の醜悪な羽の僕は相応しくない。
けれども。
「隣に居ていいですか?」
君の羽の替わりに
【おまけ】
蛾の化身の彼が、片羽の彼の羽となって一緒に飛びたいみたいなことを含めたかったのですが、入れられませんでした。無念!
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