この扉の開け方はわかっている。鍵を差し込んで回すだけ。ガチャンと音がすれば成功で、途中で止まれば詰まっているか錆びているか。ずっと扉を閉めてきた。誰も中に入れぬよう、誰にも心を見せぬよう。複雑な形の鍵穴にして。だけど、すでに君が鍵を持っているなんて。心の扉が開かれるのは直ぐ。

【おまけ】

「オレが、来たーーーー！！」

「まてまてまて勢い怖いまてまて」

「さぁ、その当たり障りのない草でーすみたいな仮面を剥がしに来たぞ！！」

「え、ちょ、鍵開けるどころか扉蹴破る勢いやめてくれない？？しかも土足で！！」

「はっはっはっ！うっすら人が不燃ごみのようだと蔑む瞳が魅力的だな！」

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