【超逸材】清楚路線を目指していた新人女性ダンジョン配信者さん、自身の溢れ出る戦闘能力が隠しきれず、踏破不可能と言われた難関ダンジョンを次々と攻略していってしまう
第26話:リスナーさんに案件が決まったことを報告です!(なおリスナーは男が付かないか危惧している模様)
第26話:リスナーさんに案件が決まったことを報告です!(なおリスナーは男が付かないか危惧している模様)
「よし、メンバー全員揃ったことだしリスナーたちに案件が決まったことを報告しようか。あいつら案件嫌いすぎていきなりやると理不尽にキレるからな……」
「しかもミヒロちゃんのリスナーはめちゃくちゃ民度が悪いから絶対案件に反感持つよね……。あ、ミヒロちゃんはクソどものこと気にしないでいいからね!」
配信を始める前の準備をしながら、田中さんとカズサさんがそんなことを言ってきた。そうなのかな? 私個人としてはリスナーさんたちも喜んでくれるかなって思っていたんだけど……。
いや、私のリスナーさんならきっとどんなことでも応援してくれるはずだもん! ちょっとお口は悪いけど、ユーモアがあって面白い人に悪い人はいないはず!
「そんなことないですよ、リスナーさんたちも喜んでくれます!」
「うーん、だといいんだけど……。よし、配信準備完了。とりあえずミヒロちゃんのチャンネルでやろっか、一番人が集まるだろうし」
「えー、ちなみにどれぐらい人が来るようになったの〜?」
「最高同接47万人」
「……ミヒロちゃんすっご〜」
なんだかんだ、事務所まで連れてきたら一応配信には出てくれることになったモモさんも、目をキラキラ輝かせながら私のことを見てくれる。
ふふっ、う、うっへへへ……可愛い人からお褒めの言葉とかをもらうのは最高に嬉しいなぁ! 多分、これだけで私は人生長生きできる気がするよ!
「よしできた。それじゃあ配信始めるよ。準備はオッケーかな、ミヒロちゃん?」
「はい、準備万端です!!!」
「うしっ、それじゃあ始めー!」
———
「ミヒロきたあああああああああああ!」
「EXダンジョン攻略おめでとおおおおおお!」
「やあ」
「やあ」
「やあ」
「ミヒロ待ってたぞ!」
「おいなんか人増えてね?」
「まさかのたまこし学園全員集合か!?」
「ミヒロおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
———
「みなさんこんミロ〜。たまこし学園の清楚担当の磯部ミヒロです! そして!」
「た、たまこし学園の常識担当、カズサでーす」
「たまこし学園の精神的支柱兼、マネージャーの田中!」
「たまこし学園の怠惰担当のモモだよ〜」
———
「なんかみんな挨拶してて草」
「精神的支柱? 重りの間違いだろwwwwwwwwww」
「カーチャンが常識人なのは間違いではない」
「ミヒロはもちろん清楚(笑)」
「てか怠惰担当のやつなんだよ、可愛いじゃん」
「俺好みの女みーっけ!」
「急募:この中に入る方法」
「みっさん普通の配信者ぶってて草なんよwwwwwwwww」
「お腹の調子は大丈夫かなwwwwwwwwwwwwww」
「ミヒロがやっぱり一番可愛い」
「自己分析ができない愚か者ばかりwwwwwwww」
「ミヒロおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「はよEXダンジョンにいけえええええええええええ!」
———
「うわぁ〜コメントの流れ早〜。伊藤健一のコメント欄みたい〜。うわっ、お前誰だよってコメントが来てる〜」
「そうだ、みなさんに紹介しないといけませんね! たまこし学園のもう1人の配信者、モモさんです!」
「ども〜」
———
「ゆるっ」
「こいつはサボり癖絶対あるな」
「ミヒロより大きいけど小柄で可愛い」
「はよEXダンジョンいけ」
「きっとこいつも逸材なんだろうな」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「はよ胸見せろ」
「パンツ何色かな?」
———
「うわっ、コメントきっしょ〜」
「も、モモ。多少事実ではあるけどそうはっきりいうな……。と、とりあえずミヒロちゃん、早速発表しよっか」
「はいっ! みなさん、本日は重大発表があります、なんだと思いますか?」
———
「ま、まさか結婚……」
「ミヒロ、俺を置いていくな!!!」
「やっぱりお前も男と絡むのか……」
「男4」
「いやああああああああああああああああああああ!!!」
「すまん、素直に耐えられん」
「ミヒロ、嘘だよな……?」
「お前らなんだかんだみっさんにガチ恋してて草なんよwwwwwwwww」
「泣いた」
———
「なんか勝手にリスナーたち自爆してるんだけど。ていうか私たちの心配はないわけ!?」
———
「俺らはミヒロにしか興味がない」
「カーチャンは結婚しないってわかってるもん!」
「田中とか誰が彼女にしたいんだよwwwwwwww」
「俺はしたい」
「他の奴らは正直男いてもおかしくないが、ミヒロにいたらもう絶望だよな」
「男4」
「女配信者は男と絡んではいけないって法律を作るべき」
「お前らガチ恋勢多すぎて草なんよwwwwwwwwww」
「良い子は配信者にガチ恋してはいけません」
———
「なんで私は結婚しないことになってるんだよ!? もう、あとで個人配信でみんなにお説教するから!」
「いやカズサ、それ多分こいつらにとってご褒美だぞ」
お、お説教がご褒美? 私はおじいちゃんにお説教されるの嫌だったけどなぁ……リスナーさんたち、すっごく心が強いのかも! 私も見習わないとなぁ。
「確かに……もう、無視して話進めよう。ミヒロちゃん、発表お願い!」
「はい! この度、私たちたまこし学園はあのテクノロジアさんから案件をいただくことになりました!」
———
「なにいいいいいいいいいいいいいい!?」
「あ、あのテクノから!?」
「たまこし学園急成長すぎ!」
「神獣商会涙目」
「いやあああああああああああああミヒロたちの底辺感が無くなるうううううううううううううう!」
「案件すな!」
「喜べお前らwwwwwwwwwww」
「こうしてたまこし学園も大手っぽい配信をするようになってしまうと……」
「いや、お前らテクノの名物技術部のチュイッター見ろ。ミヒロガチ勢だぞ」
「みいいいいいいいいいいいいいちゃああああああああああああんんんん案件受けてくれてありがあああああああああああああとおおおおおおおおおお!」
「本人っぽいの降臨してて草」
———
「みなさんありがとうございます! ちなみに、次のEXダンジョンはテクノさんのパワースーツとか使って挑戦するので、みなさん楽しみにしててくださいね!」
———
「EXダンジョンきたあああああああああああ!!!」
「テクノと縁があるEXダンジョンは……あそこか。あれ、カップリング厨大歓喜じゃね?」
「ミヒロ、期待してるぞ」
「てかミヒロにパワースーツはいらんだろ。あ、田中たちが着ればいいのか」
「このまま人気になって男つかないか心配です」
「ちな案件くれたやつは男?」
「ミヒロ、はよEXダンジョンにいけ」
「座して待つ」
「磯部ミヒロ伝説は続く……」
「残念だったわね、超絶可愛い天使ちゃんこと私がそれを邪魔するもんねーだ!!!」
「おっ、ミヒロに完敗した敗北者がなんかほざいてらぁ」
———
「えへへ、みなさん楽しみにしててくれて嬉しいです! それじゃあ、重大発表はおしまいなので……この後はのんびり雑談タイムでもしましょうか!」
一方……。
「磯部ミヒロの同接、私じゃ到底叶わないじゃんこれ……。い、いや諦めてたまるもんですか! 超絶可愛い天使ちゃんことホチノミユはいつだって不滅なの! こ、こうなったら……わ、私もこいつらが行くEXダンジョン配信に乱入してやるんだから!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます