【超逸材】清楚路線を目指していた新人女性ダンジョン配信者さん、自身の溢れ出る戦闘能力が隠しきれず、踏破不可能と言われた難関ダンジョンを次々と攻略していってしまう
第18話:いよいよ残り10階まできたよ!(ですとろいやーちゃん大暴れ♪)
第18話:いよいよ残り10階まできたよ!(ですとろいやーちゃん大暴れ♪)
「不死鳥さんすごーい! 一気に90階までこれたよ、ありがとう!」
私がちょっぴり痛めつけちゃった不死鳥さんは、戦ったことで仲良くなれたのか素直に背中に乗せてくれて、私達はビューンって90階まで登ることができた。
おじいちゃんも言ってた、戦ったことで友情が芽生えることもあるって! 不死鳥さんとは仲良くなれてよかった!!!
「キュ、キュ……キュ、キュキューン」
「め、めっちゃミヒロちゃんにビビってんじゃん……」
「そりゃそうだろ……あんな一方的にボコされて怯えないやついないわ」
「え? 何言ってるんですかみなさん、私とふーちゃんはとっても仲良しですよ。ね、リスナーさん!」
———
「いやいやwwwww」
「めちゃくちゃ震えとりますがなwwwwwwwww」
「ミヒロちゃんの片思いです」
「不死鳥とは思えないぐらい威厳のない飛び方してたしな」
「ミヒロちゃんの友達は俺たちで十分だ!」
「みっさん怖がられてて草なんよwwwwwww」
「世の中弱肉強食だってことさ」
「ミヒロちゃん、それは友情じゃない。恐怖での支配だ」
———
あ、あれ? リスナーさんたちもなんだか否定的だなぁ。よし、ここはちゃんと私がふーちゃんと仲良しだって証明してあげないと!!!
「そんなことないですよみなさん、私達は仲良しです。ねーふーちゃん!」
「きゅ、キュキュキュキュー!!!」
「え、ふ、ふーちゃん!?」
親しみやすいようにニコッと笑いながらふーちゃんに近づいたら、どうしてかびっくりした様子を見せてどこかに行っちゃった。そ、そんな……お友達になれたと思ってたのに……。
「あ、逃げた!!! くそっ、また階段登らないといけないじゃん!」
「ミヒロちゃんの戦闘能力を味わっちゃったら笑顔も素直に受け止められないでしょ……。ミヒロちゃん、ドンマイ」
「うう……仲良くなれたと思ったのに……」
———
「ミヒロ気にするな、お前には俺たちがいる!!!」
「強すぎるが故の孤独か」
「ミヒロには俺たちだけで十分だ!!!!」
「俺と友達になろう」
「お前には田中とカズサがいるだろ!!!」
「みっさんモンスターに恐れられてて草なんよwwwwwww」
「朗報:磯部ミヒロ、SSSS級モンスターをビビり散らかしてしまう」
———
「……そうですね、確かに私にはカズサさんも田中さんも、そしてリスナーさんたちもいますもんね! よーし、皆さんに頂上の景色を見せるためにも頑張ります!」
いよいよ残り10階、あと少しで頂上までたどり着く。私を支えてくれてるみんなのためにも、絶対踏破して見せるもんね!
「よし、ミヒロちゃんそのいきだよ! ついでに私をおぶっていってくれない?」
「田中、自分の足で歩いていけよ!」
「オメーに言われたくねーよカーチャン!!!」
「その呼び名で呼ぶな———ん? な、なんか音がしない?」
「ん? あ、確かに聞こえてくるような…………あっ!?」
カズサさんが最初に気づいた足音が、だんだんと近づいてきた。なんの音だろうと思ってあたりを見回していると、あっという間にあっちこっちから見たこともないモンスターが私たちを囲む。
———
「明らかにヤベーモンスターたちに囲まれてて草」
「えー、SSSS +が多数います。いよいよ終わりです」
「いやミヒロなら余裕だから」
「なんかこいつら鼻息荒くね? 不死鳥の仲間か?」
「ミヒロのせいで感覚麻痺してるけど一応ここEXダンジョンだから。本当に何が起こってもおかしくないぞ」
「俺らのミヒロなら乗り越えられる!」
「ですとろいやーちゃんの出番です」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおミヒロの活躍場面だああああああああああああああああああああ!」
———
「え……もしかしてさっきの不死鳥が仲間でも呼んだの?」
「そうじゃね。なんかこのモンスターたちお怒りっぽいし……ああ、ミヒロちゃんいなかったら失禁してたかも……」
「私はすでに結構やばい」
「おっとカズサ、生配信中だから絶対漏らすなよ。ち、ちなみにミヒロちゃん、このモンスターたち倒せそう?」
「私とですとろいやーちゃんならどんなモンスターだって倒せます! お二人とも、少し待っててくださいね♪」
流石に日本人形たちみたいに「閃光」では倒しきれなさそう。よし、それなら……あの技を使おっか!
「行くよですとろいやーちゃん。【磯部流剣術:紫電一閃】」
———
「なんか雷まとってるんだけどミヒロさんwwwwwwww」
「おいおいそんな技も使えるんかwwwww」
「雷まとってモンスターに斬りかかってんだがwwwwwww」
「あ、めちゃくちゃ強そうなモンスターたちが次々と倒れていくぞ!」
「朗報:磯部ミヒロ、やっぱり人間じゃなかった」
「もはや俺たちはモンスターの心配をするべきなのかもしれない」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
「磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!磯部ミヒロ最強!」
———
「逆にミヒロちゃんが倒せないモンスターっているのかな?」
「いたらもう世界は滅亡するでしょ。あ、カズサ漏らした?」
「ち、違う! モンスターがミヒロちゃんにビビり散らかして漏らしたんでしょ! ぜ、絶対そうだから!!!」
「うん、そういうことにしてあげる」
「だ、だから違うって!!!」
「お二人とも、全部倒しましたよ! それじゃあ頂上まで一気に駆け抜けちゃいましょう!」
踏破まであと少し、気合い入れて頑張って行くよー!!!
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