第3話入学式前
海の支配権は未だモンスターの手にある・・・
ムー大陸に向かう特種船の内部──────
「ダニエル〜シャンパン持ってきてー?」
海上の危険性を理解はしているが恐れないバカ達は、酒乱パーティをしていた。
「もうそろそろで着くので、準備をなさった方がよろしいかと。着いたら素早くハンター特殊学校に行かなければならないので」と抑揚のない声で言う
そう入学式当日になってムー大陸に到着するというガバガバスケジュール
「そうだね、日翔着いてからのことダニエルから聞いておいて〜。今は俺の他に2人しかいないんだから。頼んだよ」
自分はお酒を飲みながらというね最高の背徳感を感じつつ電話をかける
「もしもし、ギルマスそろそろ船生活が終わるよ
まぁ、ちょっと遅れるかもしれないけどそこは大目に見てね」
その瞬間
「何やってんだ馬鹿野郎ー」
怒号が艦内に響く
すると、やらかしたと言わんばかりにすぐに電話を切った
「ふぅー、お怒りだった!急がなきゃまずいかも」
ようやく焦りだした頃にはもう上陸ができるようになっていた
「着いたぞムー大陸。あれなんか、知ってる人影が見えるぞ、おかしいなぁ」
すると、黒服の人達がやってきた。その最後部には顔に切り傷があり着物をきたヤクザの姿があった
「「「「「「お久しぶりです」 」」」」
一糸乱れぬ挨拶だった
「お久しぶりです閣下。」と遅れて挨拶をしてくる
着物を着た男性。それを見た3人は驚きつつ再会を嬉しそうに微笑んだ
「うん、半年ぶりかな。今から行くところがあるけど着いてくる?」元弥にしては積極的に誘うという珍しい姿を見て驚く日翔だか、
閣下と呼ぶ男性は準備させていた車を持ってくると
「もちろん、ご迷惑ではなければ私が用意した車で行きましょう」と満面の笑みで答えた。
日翔いきなりは元弥の耳に口を近づけた。
「ここは、閣下の勢力下では無いのでいきなり車に乗るのは危険かと」焦ったように伝えた
「大丈夫だよ。あいつは俺の信頼している眷属の1人なんだから。君と同じくね。まぁ眷属は2人までってギルマスが言ってるけど元々ここで活動してるなら許されるでしょ...たぶん」
それが聞こえていたのか組長は
「そのように思っていただけているとはとても嬉しいです。ここから車で飛ばせば4時間で着くと思いますのでごゆっくりなさってください。走った方が早いと思いますがね」と笑いながら言った
「3人とも入学式に間に合うためにも急ごう」
と黒い高級車に乗り込んだ。
その後ろ姿を見たダニエルは久しぶりに会った
安居院 豹牙 (あぐい ひょうが)と
「ご主人様は昔より強くなられたが、全知全能ではない、最初拾われた仲間同士で支え合っていこう」
と誓い合ったことを思い出し、
「ここは吾の力が及ばぬ場所、ご主人様のお手を借りることがないように力を貸してくれ」
と手を差し出し 安居院はその手を力強く握った
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