【詩】桜


散歩道に

ぽつんと

大きな桜の木

満開の花びらを誇り

偉大なその姿を

見せる

長い年月を刻んだ年輪を

内に秘め

無言のまま

私を圧倒する


風が吹いた

花びらが散ると

桜吹雪

その光景もまた畏れ入る

見えない意志がそこにはある


自然の中にある

静かな息吹に

私は今年も春を感じる



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