【詩】二つの道


消え行くあなたの背を

見つめる

もう戻らないと言って

背を向けたあなたは

振り返らずに

真っ直ぐ進む

突き当たりにさしかかると

少し私の方を向いたような

気がした

けれど

あなたは右に曲がると

そのまま姿を消した

こんな別れならば

出会わなければよかった、と

嘆いても

過去には戻れない

私もあなたに背を向けると

この道を歩き進む


未来で

あなたと会うことは

もう

ないでしょう

二人

別の道を歩むのですから



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