【詩】君がいない夜


さっきまでの雨が嘘のようだ


延々と続いていた雨は


今はもう上がっている


夕日が雲間から差し込む


街の色をオレンジ色に染めていく


夜はもうすぐ


あの夕日が沈めば


月が顔を出す


街は白い光に包まれる


その前に


君と手を繋ぐ


君の記憶を追いかけるように


もう離さない、と



一瞬、風が吹いた


そばに居たはずの君は


いない


繋いだはずの手は


寂しさの中に――


もう離さないと誓ったのに



夕日が沈む


涙が


頬を伝って


落ちた


悲しみの夜


雨がまた


降り注ぐ


エンドレス レイン



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