1-7:探索者相互扶助組合、通称【ギルド】

探索者相互扶助組合、通称【ギルド】


2082年に創設された探索者の為の組合。

アースホープ内で発見したアイテム、鉱物、植物、生物、モンスターを始め、スキルの実用感等を共有し生存率を上げる為の組織。

同時にアースホープ内から発見される未知の品々を国、会社が買い叩かない為の仕組みを作り、買い取りも実地している。

2082年に最初の組合【第一東京探索者相互扶助組合】が誕生してから、年内に2つ、それから念を超える毎に数を増やし続け建物の規模等の大小はあれど、アースホープがある地域に1つは作られる様になる。

人の人数が多い、つまるところアースホープの規模が深い地域には1つに限らず複数の組合が作られている。

東京には全部で23、神奈川では18の組合が存在する。

設立当初は国からの直接指示により作られて組織であったが、2090年に国からの直接干渉を受けない組織へと変わる。

これにより組合の探索者への支援は情報、買い取りの一定化、組合関連の商会からの割引、登録とその管理、組合内及びアースホープ内での犯罪取り締まりが主となった。

探索者の安全保障、医療保障、生活保障等には一切手を付けず、それは国や独自の会社が取り持つ事にされた。

国や会社等からの依頼はあれど、強制される事は国の一大事、大規模リリース等が起こったりしない限りは起こらない仕組みが作り上げられている。

犯罪取り締まりは組合の中でもあたれる対象は限られ、特有の免許が必要とされ取得する難度は高い。

その代わりにその免許保持者は犯罪者と決められた対象に対して、アースホープ内、組合内に限ってのみ殺人許可が得られるようになっている。

それ以外の場所でも取り押さえる許可は出るが、殺害許可は余程でもない限りされる事はない。

対象が既に1人でも殺人を犯している状態であり、更に現場で殺人が起こされる可能性が高い、ないし起こっている状態において緊急時判断として殺害しても罪に問われる事がない。

免許所持者以外が行えば相手が犯罪者であっても殺人罪で捕まる。

その後、裁判等で状況の判断等含め判決が言い渡されるが、余程対処した側に問題がない限りは軽い刑罰で済むようになっている。

不必要に応じて値段が大きく変動していた小さな白い魔石等の最低買い取り価格等が決められ、それに応じて多少変動はあれ、灰色、黒の魔石の値段もある程度の決まりが作られた。

ただ黒の中以上、拳大クラスの大きさからは時価となっている。

それ以外のドロップ品の類も余程在庫が溢れない限りは最低価格がそれぞれ決められ、完全に溢れ返り始末しなければいけない段階に陥らない限りはその価格で買い取りが行われる。

希少、深層等から取れるドロップ品に至ってはやはり時価となってしまう。

それ故に会社が独自に探索者を抱えると言う事も多くなり始めている。

会社によるが基本的には月給制度や決まった給金は無いが会社が指定するドロップ品、魔石に限り組合より高額で買い取りをしてくれると言う形で探索者を抱えている。

組合に登録していない者がアースホープ内に入る事は禁じられており、それがばれれば大きな罪として扱われる。

現在登録可能なのは高校卒業者又は15歳以上の成人した者となっている。

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