蝉しぐれ
特別急行、ときわ。
こちらの電車は、車内販売がなく、運行時間が長く、はっきり言って短所しかないが、ひとつだけ、いいところがある。
自動販売機がないところだ。
うっかり席を立って、油断している時に「わぁ、安藤くんですか?!握手して下さい!」と言った、ぶしつけなやからを、対峙することから避けられる。
しかも、一般人は、握手をこばんだことは、平気でインターネットでさらす。
「この前、安藤沙歩と会って、握手求めたんだけど断られた件。
あーあ、ファンだったんだけどな。
推しの中山くんは握手してくれたんだけどなぁ」
と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます