追いかけたその先で

俺は家に飛び出した後


かずきを探していたが全く見つからず途方に暮れていた


はあどこにいるんだ


最終的に俺がかずきを探してたどり着いた場所はかずきの家だった


俺はかずきの家の前でどうするか悩んでいた


俺はかずきの家のピンポンを鳴らす


ピンポーン


「はい」


ドアが開かれるとかずきのお母さんがやって来た


「あのかずきはここにいらっしゃるでしょうか」


「はいそうですが」


一話ごしに判明したのにこんなことでしたってか


いや本当に申し訳ない


いやまじで許して


帰ってたて落ちダメですか


ダメですよね


ああやっちゃった


あそこまでカッコよく決めたのに


いやあカッコ良かったと思ったんだけど


スッゴいダサいな


「あのかずきを呼んでもらえますか」


「はい分かりましたおいかずき一条くんが呼んでるよ」


「はい」


かずきがドタドタと階段から降りてくる


「かずきかえってたんだな」


「ああごめん言ってなかったね」


「もうまじで心配したんだぞ」


俺はかずきと抱きつき合う


「なんで言ってくれなかったんだ」


「うん我が今すぐ父親と話しをしたかったからかな」


「それはなんで」


「太郎と話してて父親と話してどうするか決めるそれ

が我の最善の選択だと思ったから」


「父親と話して変われたか」


「うん変われたよ」


「どう変われたんだ」


「我は太郎のことが好きだだけど我は男として生きた

いだから決めたんだ」


「何を」


「我は太郎をお嫁さんにする」


「はちょっとまて」


「だから我は太郎を惚れさせるんだから」


はあまじでまてこんな展開分かるか


かずきはとびきりの笑顔で俺の夢を終わらせる邪悪な

夢をかたるのだった


だって俺は婿としてモテたいだけどかずきは嫁として俺を惚れさせたい


まじかまじでヤバイんだけど


こうして俺はかずきの家の前で頭を抑えることになるのだった


「俺の姉が心配してるから帰るぞ」


「うん分かった」


俺はかずきと一緒に帰るのだった


「ただいま姉ちゃん」


「おかえりなさい」


「おう帰ってきたんだな」


「心配させるなよ」


「すみません次からは言うようにします」


「俺が見ていなかったのが悪かっただからかずきを攻めないでくれ」


「じゃあ帰るよ」


「えっ早くね」


「だって太郎に言われたから来ただけだしね」


「そうかじゃあな」


俺たちは別れるのだった


それぞれの道を行っていたかもしれない


だけど結局なにも変わらない日常を迎えられる


俺はただそれが嬉しかった

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