十人のお嫁さん

姉だと思っていた人が母親でした

 俺は自分の部屋でゴロゴロしていた


今の時間は真夏の朝だ


プルプル


机の上にある俺のスマホが鳴り出す


俺はスマホを手に取る


相手は俺の父親である一条 とおるだった


「父さんなにかようですか」


「おう息子よ突然だがお前に10人の嫁ができた」


「はっちょっと待ってくださいどういうことですか」


「嫁の中から最後に残った嫁を正妻にしろ」


俺は少し考えた後


「サブヒロインを選んだ後残った最後のヒロインがメ

インヒロインということですよね」


「ああそういうことだ」


「なぜこんなことをしようと思ったんですか」


「お前の将来が不安になったからだ」


「嫁が住む場所はどこになるんですか」


「お前が住んでいる家だ」


「えっじゃあ同棲っていうことですか」


「そうだな後姉も嫁候補だから」


「えっ血がつながっているからダメなんじゃ」


俺は確かにエロい事が好きです


ですが血の繋がりのある人にまで興奮は出来ない


「いや血がつながっていない姉は一人いるぞ」


「えっじゃあ他の二人は」


「血がつながっている姉とお前を産んだ姉が一人だ

な」


突然のカミングアウトに俺は動揺していた


コンコン


ドアが叩かれる音が俺の部屋に響く


「じゃあ切りますね」


「おうじゃあな」


俺は電話を切る


誰かが俺の部屋のドアを開ける


ドアが開かれたさきには一条 三春がいた


片方の目が隠れてしまう程に長い髪に平たいお胸が特

徴の美少女だ


「陽太郎はあの話しを聞いたの」


「話しって姉の中に母親がいること」


「うんそうねぇなにか思うことある」


「いや動揺したけどそれといって別に何かあった訳

じゃないな」


俺は嫌な予感がしていた


「私は陽太郎の実の母親なの」


「えっ誰なんだ俺の父親は」


俺は半信半疑だった


だってずっと姉だと思っていた人が母親だと知ったんだぞ信じられるかよ


「それは言えない」


「じゃあひざまくらしてくれよ」


「分かった」


姉ちゃんはひざを広げ俺の頭を受けとる体勢になって

いた


俺の頭は姉ちゃんのひざにフィットする


姉ちゃんは俺の頭をなでてくれる


「よしよしごめんね」


その手は暖かくてスッゴいエロかったんだ


でも、きっとこの関係は変わるのかな


もしもあの話が本当なら


俺は姉ちゃんのひざの上で寝てしまうのだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る