第10話 「どうも!新人のゴブリンです!」

 朝です。異世界二日目です。

 今私の目の前にはすごい光景が広がっています。


 ケモ耳の女の子とデカいゴブリンが口論を繰り広げられています。

 今更ながら言わせてくれ……


 どういう光景???


「おはよう……」


「あ、おはようございます!兄貴!」


「兄貴?」


「そう!こいつ春翔様って言わないのよ!」


 そんなこと??


「俺は別にいいけど…」


「ほら!言ったじゃないっすか!兄貴優しいから許してくれるって。」


 お~そう言ってくれるのはうれしいな!

 んでちょっと突っ込ませて……


「俺寝たときこんなにゴブリンいなくなかった!??」


 そう……ゴブリンが(俺ぐらいの奴が)20匹いるんです。どゆこと!?


「ああ……そいつらはファルドが連れてきたやつらしいよ。」


「はい!周辺のゴブリンたちを集めてきてスキルで俺の指揮下に入れました。」


 優秀だな…リルナより(倒置法)


「春翔様……なんか失礼なこと考えてません?」


 お~~~こーーわ……

 女の勘ってすごいよね。


「ああ、あとお前も様付けじゃなくていいよ。」


「あ、そう。じゃああなたのことはハルトって呼ぶね!」


「ああ、わかった……」


 なんか順調すぎない?


「兄貴!こいつらに「魔物使役」のスキル使ってやってくれませんか?」


 一応MP消費するらしいけど50ぐらいしか減らないからな…

 大丈夫だろ!


「わかった!やってみよう!スキル「魔物使役」」


〈ゴブリン18匹、ハイゴブリン2匹を使役しました〉


「お!いけたか!」


〈ゴブリン1匹あたり100MP、ハイゴブリン1匹あたり300MP消費しました〉


「まあ大丈夫だな、MPもマナポ飲んでるから大丈夫かな。」


「お!行けたっすか!!」


「もう!?詠唱とかは!!?」


「え、「賢者」のスキル持ってるから…」


「「賢者?」」


「ああ……詠唱破棄を使えるようになるん…」


「はああああああああああああああ!!!!?????????」


 え、そんな驚くこと?


「それって伝説の魔法使い、「ファイザーロウン」様が60年かけてマスターした

 伝説級の技なんだよ!!?」


「へ~~そうなんすか。」


「そうだったんだ。」


「反応うっす!!?」


「いやだって実感わかないし。」


 そうしたらファルドが…


「魔王様も使ってましたね。詠唱破棄。」


「まじ?まぁそうか…なまえに「魔」がつくぐらい魔に精通しているんだろうな…」


「へぇ~魔王も使えるんだ。」


「はい。兄貴…あ!そうだ!改めて俺らともども宜しくお願いします!」


「「「「宜しくお願いします!」」」」


「おう!お前らのことはけつまで見てやるから安心しろ。」


「はい!ありがとうございます!」


 よし!ポ〇モンのように仲間を求めて……

 レッツゴー!


 第十章終わり

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