第11話
いつまでも話し込むわけにもいかないということで、切りが良い所でノッジ坊との話を切り上げ、二人揃って集合場所に向かうさなか、先ほどのことを思い出しながら考える
ノッジ坊からとんでもない話を聞いたあの後、リリアへと話を通しても大丈夫かと聞いたところ
「まぁ、村の連中に話したら逃げだす奴が出たり、そうじゃなくてもパニックになって【森の日】どころじゃないから、護衛として一緒に行く魔術が使える連中と俺たちみたいな案内役以外には喋るなって、村長には口止めされてるが爺さんとリリアちゃんには隙を見てもともと話す予定だったし大丈夫さ」
そんな話を追加で聞かされることになった、ドラゴンの話が秘密というのはそういう理由があったらしい
確かにこれに関しては同意できる部分はある、ドラゴンなんてあまり詳しくない者からすればそれこそ物語に出てくる強大な存在としてしか知らないものだ、そんなものがすぐ近くにいるとなればパニックにもなるだろう
「・・・・だが、やはりどうしても危険な場所に何も言わず行かせると考えると抵抗があるのぉ」
こういう時、どうするのが最善なのか考えてみるが、自分だけではどうにも答えはでない
こういうことを考えるのはどうも苦手だ、昔からのことだが自分はどうにも考えて動くというのがしっくりこない、こればかりは年を取っても変わることはなかった
「はぁ、やめじゃ、やめじゃ」
頭を振り、考えるのをやめる今すべきは【森の日】を安全に終わらせることだ、そのためにはやはりリリアの力を借りる必要があるだろう、そろそろ他の者たちも集まってくる時間じゃろうし、出発してしまう前に話はしておきたい
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