アスペル奇譚

鬼ヶ原大@掌底フック大好き🫲(^ω^)🫱

はじめに

 どうも、ご無沙汰しております。鬼ヶ原です。


 カクヨムを始めた二〇一六年には、二十九歳のナウなヤングだった自分も今や三十六歳の年男(三週目)。されど大都会TOKYOでの独身一人暮らしは変わらず、立派なウサギ小屋おじさんへと相成りましてございます。


 いやいや、何を卑下することがありましょう、時は二〇二三年、二十年前のように防衛的ペシミズムや日陰者意識でオタクを語ろうものならば、陰キャ野郎・自己否定野郎などという烙印を押され、いにしえの九〇年代サブカルによるいじめのようなことが、今度はオタク内部のコミュニカティブな層によってなされないとも限りません。


 よって「まぁけてぃんぐ」ができるようになった「ちょーおとな」なボクは、これまでに書いた黒歴史的なエッセイをすべて削除し、マーケットに求められる「きっちゅ」で「ぽっぷ」な文章を書くことを決意したのです(嘘だァァァーーーッッッ!)。


 これぞ不易流行ふえきりゅうこうの精神。さすれば、これを書いているウサギ小屋を指して「芭蕉庵ばしょうあん」といっても過言ではないかもしれません(はうぅ……誇大広告……)。




 わずかばかりの才能とか、器量とか、身分とか財産とかいふものがなにかじぶんのからだについたものででもあるかと思ひ、じぶんの仕事を卑しみ、同輩をあざけり、


 いまにどこからかじぶんを所謂いわゆる社会の高みへ引き上げに来るものがあるやうに思ひ、


 空想をのみ生活して却って完全な現在の生活をば味ふこともせず、


 幾年かが空しく過ぎてようやくくじぶんの築いてゐた蜃気楼しんきろうの消えるのを見ては、たゞもう人を怒り世間を憤り従って師友を失ひ憂悶病を得るといったやうな順序です。


(引用/宮沢賢治の書簡『柳原昌悦あて封書』四八八)




 さてさて。三十五歳にして自閉症スペクトラム(ASD)という診断を受け、これまで「オタク」とか「ぼっち」とか「中二病」というキーワードで説明しようとしていたことが、「自閉症」という発達障害の特性として理解できるようになったわけですが、まあ、普通じゃないことはわかってたかな? かな?


 少しばかり自己紹介をしますと、オタクとしては萌えやキャラクター文化、および浄土教の思想が好きで、底辺労働の合間をぬってライトノベルと真宗関連の本をよく読んでいます。


 その昔エロゲ声優になりそこねたことがあって、今でもたまにエッチなゲームにハァハァしたり、健康のため空手でアチョアチョと体を動かしたりして楽しく暮らしています。


 いや、もうね。魔法使いとして醸成されてきてますよ……(トホホ)。


 まあそんな感じで、第三世代(ミレニアル世代)オタクによる、生存レポートを書いていきたいと思うわけなのです。

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