華達
@sssaaa
第1話 絶望からの希望
「え?いつのまに、こんなに増えたの?」
と、私。
「ごめん…」
下を向いた夫は、すごく小さくみえた。
一緒に住んでるのに、久しぶりに会ったような彼をみて、涙がでてきた。
高校進学して、夏休みに入った娘は
今日も、部活で忙しい
小学校2年生の息子は、真っ黒に陽に焼けて
もう、夢の中
聞けば、買い物した支払いが払えなくなって、限度額いっぱいの借金と、高い買い物の分割がのこり
生活がまわるわけがない。
私の仕事のお給料じゃ賄えない…
月々の支払い…
どうしたどうした…
膨らんだら借金3社合わせて
300超えてる
「ごめん、俺、頑張って返すから」
どうやって???
「とりあえず、ちょっと、考えていい??」
私は、どうしたらいいかわからないから、また、逃げた。
そこで、一旦話は終わった。
そこから。
さて、どうしようか…
息子の寝てる横に行って
目を瞑るけど (どうやって生活したらいいんだろう??)
自分の部屋に戻った夫は、何を考えてるんだろう。
夫が5年前に職場の若い子と浮気して、結婚するって言っていたみたいな話。
当時は修羅場で、その子は
線が細く、か弱く、よろよろとして
髪もツヤツヤした、とても可愛い子だった。
あぁ、わかるよ、可愛いね
でも、子ども達には、言えない
絶対、バレたくない。
浮気をされたという事実に
プライドがガタガタ崩れていく。
私の事は?
なかったことにして、墓場まで、持っていこう。
今はそれどころじゃなかった。
暗い部屋、布団の中で
携帯で「高収入 女性 仕事」
でてきたのが、「デリバリーヘルス」だった
どんな事をするのかすらわからなかった…
話だけでも聞こうと
メッセージを送った…
「こんばんは 全く風俗経験ありません、この仕事の内容もわからないですが、見た目も普通です。お話を聞かせていただいてもいいでしょうか?」
すると、すぐ
「一度、事務所に来ていただいてもいいですか??」
と、きた。
そこは熟女店のデリバリーヘルスだった
デリヘルがどんなものかもしらないから、はなしだけでも聞こうと。
「見た目。すごく普通です。
胸も垂れてるし、お腹もでてるし。
顔も、本当に普通ですが…私に務まるでしょうか….」
「差し支えなければ、年齢をおききしてもよろしいでしょうか??」
「38歳です」
「ではご都合の良い日。教えていただければ、面接させてください」
次の休みの日の朝から事務所に行く事となりました。
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