流離


さすらって さすらって

人はどこに流れつく


ここが最終地点なのか

どうか 知らないまま

流れついた先で

生きている


自分の人生を愛せるだろうか

生まれ変わったら次こそは

しあわせになろうと思ったこともあったけど


悲しいことがあり

辛いことがある

そんな


人生でも 愛おしくは思える

懸命に生きた うまく行かなくても

それだけのこと

ひとの痛みを知らないまま

生きる人生よりかはマシだった

それだけのこと


自分の人生を愛せるだろうか

答えはきっと最初からあった

悲しみをおぼえたその日に

愛せる、と


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