ざわり


スライムがついたおもちゃの車を

もう要らないときみが言う

スライムがついた車になど

決してならないと信じる傲慢さで


とげとげした友人のことを

きらいだときみが言う

素直さだけじゃ

生きていけないこともある

肩肘をはり

強がることでしか

身を守れないこともある

いまは分からなくとも

きみもいつかは思い知るだろう


はじめて苦労をしたそのときに

自分が スライムで汚れた玩具になった

そのときに


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