ためいき
我慢すべきだ
わたしには何もないから
わたしは一人でも構わないけど
子どもがひとりになったら
可哀想だから
今では分からなくなった
ちいさい頃のかなしみを
よくよく 憶えているから
お母さんにはね
何にもないんだよ
裕福でもないし
兄弟もいないし
身内はおかしい人間だらけ
両親はその筆頭だ
きみを守れるだけのものが
きみを楽しませるだけのものが
何もないんだよ
ぼくはみんなと同じだと
信じて疑わないきみを見ていると
罪深いことをしてしまったと
心の底がひんやりする
結婚するとき
義理の両親は大反対だった
当時は分からなかったけど
二人の判断は正しかったと
今になっておもう
きみはきっと苦労する
それが 身を切るように辛い
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