蚕
一人きりで生まれ
一人きりで死んでゆく
うとうとと眠気に襲われ
目を閉じる
生と死の 海に揺られ
かみさまのふところに
暖かなまま
深く深く、沈んでゆき
自分がどこかへ
帰っていくことを知った
かみさま ぼくたちは
一つであり そして
全体でもありました
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