生きることだけを考える
龍の絵を描いてほしいと
お父さんが言った
いいけど、ほんとはよくないけど
どうしたんと尋ねたら
次あるか分からへんからな
と返事がきた
父は年男なのである
母の日だった
いつも何かしら贈っているけど
がっかりすることがあって
今年はもういいかなとも思ったけど
きれいな花の和菓子を贈った
何を考えているのかまるで分からない
認めてほしい子どもみたい
誰も彼も手に負えない
自分でさえも
いいこともあれば
悪いこともある
だから
心は強く
目線はまっすぐ
天へと伸びる
植物みたいに
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