移りゆく



 日々 時の流れを感じる

 騒がしい往来で一人ふと立ち止まり


 ああ いま

 大きな“とき”の中にいる、と

 

 時間は不思議だ

 始まりもなく終わりもない


 わたしはあなたを許して

 わたしはあなたから許される

 あなたは亡くなって

 やがてちがう形で

 再びあなたがこの世に生まれる

 

 きらいな人をすきになる

 あるいは

 すきな人をきらいになる


 電話越しに聞いたその声に

 あなたの心が透けて見えて

 予感めいたものを感じた

 あなたと結ばれるという

 そんな予感


 

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