普通じゃない私

えいみ

隣の席

第1話

高校生になった。制服は新しくなった。でも、中学が一緒の人ばかり。


というのも、すぐそばに中学がある。私立に行かない人はだいたいここに来ることに。


「やったぁ!カエと同じクラス!」


「あ、ほんとだ」


友達の、りこがいち早く張り出してある紙から私の名前と、自分の名前を探し出した。


「あれ?知らない人の名前があるよ。見て」


りこが指差したところを見ると、そこには鈴野伊織と書いてあった。


「誰?」


「珍しいけど転入生かもね!友達になりたい〜」


気が早いりこは、相手を見てもいないのにそんなこと言っている。そもそも名前だけじゃ、男の子か女の子かすらわからない。


「あ!あー最悪…」


さっきまで喜んでたりこは、また紙を見ているけど…


逢坂あいさかさんと同じクラスなんて…」


「そうなんだ」


逢坂さんはアイドルをしている。だからなのか、みんなからチヤホヤされていている。私は同じクラスになったことがあるが、りこはなかったから、怖がってるみたい。


「バカにされそうでやだな」


「なんで?りこはなにもしてないよ」


「…それはそうなんだけど」


偏見を持ってしまってるみたい。

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